たいたいのお気に入り 

自閉の子はよく、ひとつにことに集中して天才的な能力を発揮するといわれますが、そのような印象を持っておられる方も多いと思います。(はるか昔は、もしかしてわが息子も。。と期待したことがあるが、その夢はあっという間にきえた)しかし、うちのたいたいはひとつのことに1分以上持続したことがない。だから、何に興味があるかわからないけど、絵本はちいさいときからよく見ていた。保育園時代はあっちこっちの教室にはいりこんでお気に入りの絵本をむさぼっていたらしい。なんと、どの教室にどの本があるのか、あの当時全部把握していたとか。。。それはともかく、なぜか同じ本の同じページばかり。なにがおもしろいのか、こっちにはちっとも理解しがたい。もっといろいろな本をみてくれたらいいのにと思い、私が30代で学生をしていたころの教育学の先生に相談したところ、実に衝撃的なご意見をいただいた。「同じ本で何時間も過ごせるなんてすばらしいじゃないですか。大人がそんなことできますか?お子さんはその本を見ながらいろいろなことを空想しているんですよ。」と。そうっかあ。その本の世界の中に自分もはいっているのだろうか?たいたいの小さいころからのお気に入り、「はらぺこ青虫」は、どんな、空想の世界をもたらしてたのかな。
ちなみにその尊敬する先生の書いた本「はじめにこどもありき」は目からうろこでした。子育てしているお母様、教育に携わっている方には是非お勧めです。