奇妙な行動 ①靴

たいたいの行動は、ものごころつかないうちから、周囲からみると、奇妙というか、どうにも理解しがたい行動ばかりでした。
今となっては、もうすっかりたいたい免疫がつき、笑い話しにしてしまいますが。
当初は、そのひとつひとつの、普通では到底しないような数々の行動の意味を追求している余裕などなく、起こったことへ、その都度対処することで、精いっぱいでした。
困ったことのひとつに、たいたいの靴や靴下がいつもひとつしかないんです。
車に乗れば、靴を窓を開けて外へポイポイに投げるし、靴下もどこで脱いだんだか、片足だけはいていたり、裸足で帰ってきたり。公園にいけば、どぶの中へ靴をポイ。電車を待っていたときに線路に投げたときはさすがにあせりましたが、駅員さんがとってくれました。スーパーでも気が付いたら、片足だけ、なぜか靴をはいていない。いろんなとこから裸足でかえってきてましたね。
ある日、スクールバスの通り道にたいたいの靴が中央分離帯のど真ん中にひとつ、100mほど先に同じようにちゃんとまた、中央分離帯の真ん中に片方が。。まるでヘンゼルとグレーテル状態。「だいじょうぶよ。あなたはスクールバスで帰ってくるんだから迷子にならないよ!」当然、あとで気がついて取りに行きました。両方の靴がちゃんとそのまま道路に残っていたことが不思議でした。
2階のベランダからは、なぜか私の服が投げ捨てられていました。次の日、おばあちゃんが、庭から不思議そうに拾ってくれたのでよかったのですが。
そのくせ、ボールは投げろといっても、絶対なげなかったねえ。お願いだから、投げるものを投げて、身につけているものは、投げないでねといっても、たいたいには無理かな。
ワンシーズンで、靴や帽子は5,6個はなくなる。結構、金食い虫のたいたいでした。