日本スリーデーマーチ〜歩いて日本を元気に!〜 byウォーキング川柳バージョン

{秋風を肌で感じた3日間}

11月4日から3日間。東松山で開催された「日本スリーデーマーチ」に参加しました。
国際的でウォーキングイベントの中でも最大のものであり、ウォーキングに最近ははまり始めた私は夏過ぎから楽しみにしていました。
幸いにして11月にしては温かく、武蔵野の大自然、秋の空気、そしてなにより地元の方々の温かい接待、おもてなしに励まされ、心も体もテンションアップアップの3日間でした。これほど自分の肉体の限界と戦ったのは、何十年ぶりだろうか。
まさか、この年になって、こんなにがんばれるとは正直思ってもみませんでした。
深く心に残る経験でした。

{3日間歩きまくった130キロ}

今まで体験した最長コースは40キロ。
今回は初の50キロにチャレンジ。我ながら勇気ある選択である。
どうせなら疲れのたまらない初日のチャレンジ!と1日目。朝6時出発。ゴール門限ぎりぎりの17時ゴール。11時間のウォーク。
棒のような足を引きずり老体に鞭をうちつつ、川越のホテルに帰る。サウナと温泉で体をほぐし、至福の一杯。
明日も50キロいっちゃおうかな。まあ、なるようになるさ。と、我ながら驚くべき体力と精神力の回復。

2日目。さすがに2日連続4時半起きはつらい。朝が弱く冷え症な私にとってはこんな時間から活動することは始めて。
体内時計のリズムがいつもと3,4時間はずれている。また、気合を入れて始発電車に乗ったのだが、途中お腹が冷えて腹痛のためやむなく途中下車してしまったため、2日目は10分ほどおくれてスタート。このわずか10分は11時かかってしまう私にとっては命とりなのである。
スタートから9時ころまでは、体は冷えているし、睡眠不足で眠いし。いつもならまだ布団の中の時間にガンガン歩いている自分がなんだか不思議。
ともかく早く気温が上がってほしい。こうやって1日中歩いていると、1日の気温の変化がこと細かに体で感じることができるのね。
結果的には、後半ガンガン飛ばしまくり、門限の17時ちょっとすぎには無事ゴールできました。
たくさんの拍手喝采をうけながら。何年ぶりかの自分への感動の涙でした。(もしかしたらこんな感覚始めてかも・・)
2日間、50キロを完歩!もう、明日はどうでもよい。

3日目。前日からの天気予報では1日雨の予報。とにかくすこしはゆっくり寝ないと死んでしまう。
明日は歩かず、ゆっくり湯っくりお風呂にでもつかって帰ろっと。雨のウォーキングはさすがに気が進まない。
さて、朝、7時40分に起床。外を見るとなんとか雨はやんでいる。
さあ、やっぱり、歩くぞ。いそいでチェックアウトして、会場へ。
正規の時間より、1時間半も遅れてしかも30キロコース9時半スタート。雨の中16時前にゴールできました。

秋の小春日和の中、3日間で130キロ完歩!


{おもてなし汗と涙と秋の味覚}

このマーチでは、各給水ポイントで地元の方からの温かいおもてなしがあった。
1日目の、第一給水ポイント
ここでは、ふかし芋、柿、手作りのお漬物、大根や生姜の醤油漬けやこんにゃくの炒ったものなどなど、私の大好きなものが勢ぞろい。
あ〜、歩いた後の体にはうれしい塩分。そしてどれもこれもおいしい。そして、がんばっての励ましが、おばさんたちの言葉からも、そして料理からも伝わってくる。きっと、この人たち、私たちのために朝どれだけ早起きして作ったんだろうかなどと考えると嬉しくて、美味しくて涙がでる。
さて、一通り、ご賞味させていただき、もっとここでゆっくりしたい誘惑を押し切って、元気復活したところでスタート。そうしないと、ここでゆっくりしているひとたちに、あっという間に追い越されてしまう私なので。

2回目の給水ポイントではこれまたうれしい。梅酒ならぬ梅酢ドリンク&梅の酢漬け。あ〜これも元気がでる。クエン酸クエン酸!!
兵隊ファッションにおおきなくまさんのぬいぐるみを背負った背の高いアメリカ人男性は、「すっぱいっ!」といって、どうやら苦手らしい。

2日目の朝9時ごろに通過したところでは、ゆで卵。この日、この時間は前日の疲れと睡眠不足で最悪の状態であった私は、この卵のおかげでいくらかパワーを取り戻しました。

{豚汁を味わいながらチャリティーウォーク}
3日目は、小雨の降る中、地元の方の手作り豚汁。震災のチャリティーを兼ねていて、義捐金募金をして豚汁をいただくというかたちでした。
何とも、体も心も温まったところで、後10キロ。
3日間のウォークも後10キロと思うと、豚汁の助けもあり、パワーが再生。
傘をさしながらあと一息。
予想では、この時間であと15キロだと思っていたので、後10キロの表示をみて、気分に余裕が始めてでました。
ここで、豚汁をいただき、しばしの休憩。そして、もう、余裕と思った瞬間、超ゆっくりペースにて歩きを再開。


韓国人ステッキ片手にマイペース}
どうも、午後1時から2時ころにかけては、疲れがピークに達し、歩いているというのに眠気が襲う。
まして、この頃は、私はいつも集団からはかなりの遅れをとり、一人孤独ウォークなのである。
2日目は、まして強烈な睡眠不足。あ〜いたいた。、真っ黒に日焼けしがっしりした体格、サングラスに大きなリックには、コーラやらドリンクを何本もしょっている。しかも、ステッキを持って。
しかし、歩き方はマイペース。どちらからは声をかけたあか覚えていないが、どうやら彼は韓国人。かたことの英語でお互いにしゃべったが、半分くらい通じていただろうか。彼も3日間50キロにチャレンジ。
リックから、韓国のボールペンをとりだし私にくれた。
私が死ぬ思いでラストスパートをかけた森林公園でも、写真撮影を頼んだり・・
私もぎりぎりゴールだったのに、彼は時間内ゴールできたのであろうか??

{恒例のアンカーからの肩たたき}
2日目は、中間地点あたりで、アンカーから声がかかった。
もういわれることは分かっている。「このペースでは時間内ゴールは難しいから、どっかで車に乗って」だろう。
まさにその通りであったが、意地になって、拒否。それからはモーレツに頑張る!!
あと1時間くらいの地点で、あしの長いすらっとした男性とゴールまでご一緒させていただいた。
彼は、1時間半も私よりおそくスタートしているのに。
私に合わせてくれたのか、疲れのピークを通り越している時間なのに、このお兄さんといっしょのペースが頑張れた。
私の午後の奇跡的「バンカイ」をともに祝福しながら・・
本当に感謝しています。

{中学生遊びながらも脚強し}
1日目は地元の中学生が参加。音楽を聴きながら、楽しむ男子。
「ちょ〜かわい〜っ」と、道端の猫を携帯で写真にとる女子。
ただ、ひたすら歩く私とは異なり、彼らは歩くことを楽しんでいた。
どうやら、学校行事らしい。
そんな、遊びながら、時間も気にせず歩いている彼らであるが、さすが、若い体力。最後の最後にはダッシュ、なんと走りながらゴール!
若者の脚にはさすが勝てぬ。。
それより、何より感動したのは、ウォーキングの最中、道端ですれ違う、中学生?高校生?は必ずといっていいほど、見知らぬウォーカーである私たちに気持ち良く挨拶してくれるのである。なんとも、気持ち良い。
東松山は、街をあげて、このスリーデーマーチを盛り上げているのだなと感じ、ウォーキングのよさを改めて感じることができた。

{夜明けから日暮れまで歩いた満足感}
連日、5時前に川越のホテルを出発。5時14分の始発に乗る。
ホテルから駅までの真っ暗な道は、カラオケや飲み帰りの若者がよれよれ、わいわいふらついている。
そんななか、こんな早く起きるのは何十年ぶりか。朝帰りの若者と逆走しながら、20年前の自分をかさねあわせ、懐かしがりながらリックを背負い、駅に向かう。
1日中歩いていると、1日の気温の変化を直に感じることができる。貴重な体験である。
もちろん、ゴール後、脚を引きずるように駅に向かうときは、すでに暗くなり、東松山周辺は、焼き鳥やのネオンがともされている。
なんともいえない、満足感。帰ってからのビールをひたすら楽しみに。

{名物のみそだれ焼き鳥楽しみに}
せっかく東松山まできたのだから、なにかご当地グルメはないものか。。
あった、あった、しかもママ大好きな焼き鳥。
ここのは、塩、たれでなく味噌だれをつけてたべるもの。
ゴールしたあと、屋台で売っていたので、かしらを賞味。う〜ん。たれはたれでおいしいけど、私的には、やっぱり焼き鳥は塩かたれかな。

{壮年期なぜか少ないウォーキング}
どこの、ウォーキングマーチに行っても、おおよそ60〜70台と思われる方が大半。自分の親くらいの夫婦が仲良く参加している姿はうらやましい限りである。今大会は、中学生や短いコースでは、幼稚園の団体や家族ずれなどバラエティーであったが、なぜか自分たちの年齢層がいつも少ないのが残念である。
まあ、40台って、みんな忙しくて、まる1日ドッペり歩きを楽しんでいる私は暇人ってことだろう。

{チョコレートでラストスパート助けられ}
各、給水ポイントでいただく、飴やチョコレートは、私にとっては本当に命綱である。
ななんと、チョコレート2,3個で、体力、気力の回復はすごい。
最後の2時間、奇跡的ラストスパートをかけられたのは、このチョコレートの甘さと一緒に歩いてくれたウォーカーのおかげである。

最後に・
このスリーデーマーチは、私にとって、何十年ぶりかの体力の限界へのチャレンジ。そして、地元の人、ウォーカーとのふれあい。
また、秋の武蔵野の自然を感じることができた貴重な、忘れることのできない3日間であった。
ますます、ウォーキングの魅力みはまりそうだ。